空き家の管理はしっかりとおこなわないとトラブルの原因になりますが、浄化槽もそのひとつです。
それでは、浄化槽の清掃をせずに放置してしまうと、いったいどうなってしまうのでしょうか。
今回は、空き家を所有している方に向けて、浄化槽の清掃をしないとどうなるのか、長期間使用しないときの対応、管理について解説します。
空き家の浄化槽を清掃しないとどうなるか
浄化槽とは、家庭内で出る汚水を、微生物の働きを利用して汚れを分解し、きれいにして川などに流す装置です。
そして、微生物が呼吸するための装置としてブロワが付いていますが、ブロワは電気で作動します。
したがって、空き家の電気を止めたりブレーカーを落としてしまうと、微生物は呼吸できなくなり死滅し、強烈なにおいが発生してしまうのです。
もちろん、ブロアが作動していても、においを抑えるためには定期的な清掃が必要です。
年に1回は空にしてから洗浄し再び水を入れて微生物を投入しないと、強烈な悪臭に悩まされることになります。
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空き家の浄化槽を長期間使用しないときの対応
使用しない期間が1年以内程度であれば、浄化槽の保守点検をおこなっておくだけで、すぐに使用を再開できます。
ただし、1年を越えた長期間にわたって使用しないのであれば「浄化槽休止報告書」を提出したほうが良いでしょう。
浄化槽休止報告書は空き家がある市町村に提出し、使用休止期間内は保守点検や清掃、法定検査の義務が免除されます。
なお、浄化槽休止報告書を提出するときは、悪臭を防ぐために清掃と水抜きをしておかなければなりません。
蓋が劣化すると入ってきた雨水が腐敗して悪臭を発することもあるため、蓋の点検も併せておこなっておくと安心です。
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空き家の浄化槽の管理
動作している浄化槽があると、たとえ空き家であっても、年に1回指定された検査機関による法定検査を受けることが「浄化槽法」で定められています。
浄化槽休止報告書を提出していても、悪臭が発生して近隣住民に迷惑をかけないように最低限の保守点検はおこなったほうが良いでしょう。
保守点検や清掃作業は、素人には難しいため、専門の業者に依頼するのが一般的です。
一般的な家庭に設置されている5~10人用の浄化槽の点検費用は、月1回で約5,000円です。
清掃は年に1回依頼することが多く、そのときは3万~5万円ほどの費用がかかります。
費用がかかるからといって保守点検や清掃を怠っていると、汚水が水路や河川に流れ、近隣住民からのクレームにつながることに注意が必要です。
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まとめ
浄化槽とは汚水をきれいにして川などへ流す装置で、清掃しないと悪臭の原因となります。
空き家で長期間使用しないときは「浄化槽休止報告書」を提出しますが、そのためには清掃と水抜きをしなければなりません。
管理は専門の業者に依頼することが多く、点検は月5,000円、清掃は年3万~5万円ほどかかります。
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