所有者不明土地を買いたい時の手続きは?取引に潜むリスクについても解説

不動産の知識

小林 弘幸

筆者 小林 弘幸

不動産キャリア20年

所有者不明土地を買いたい時の手続きは?取引に潜むリスクについても解説

所有者不明土地を買いたいと考えていても、本当に購入できるのか不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
一見すると魅力的な土地であっても、権利関係が複雑な場合があり、慎重な確認が求められるでしょう。
本記事では、所有者不明土地とは何か、購入の手続きとリスクについて解説します。

所有者不明土地とは何か

所有者不明土地とは、不動産登記簿を確認しても所有者がすぐに判明しない土地、または所有者が判明しても連絡が取れない土地を指します。
主な原因は、相続が発生した後に相続登記が行われないまま長期間放置されることです。
登記名義人が亡くなっても名義変更がされなければ、登記簿上は過去の所有者のままとなり、時間の経過とともに相続人が増えて権利者の特定が難しくなります。
その結果、土地の売買や利用に必要な同意を得られず、さまざまな支障が生じることがあります。
こうした問題への対応として、2023年以降に制度の見直しが進められました。
さらに、2024年4月1日から相続登記が義務化され、相続によって不動産を取得した人は取得を知った日から3年以内に申請する必要があります。
購入を検討する際は、通常の土地以上に権利関係の確認が重要なのです。

▼この記事も読まれています
購入時と売却時の土地売買契約の流れは?必要書類もご紹介!

所有者不明土地を購入する際の手続き

所有者不明土地を買いたい場合、最初に行うべきなのは登記情報の確認です。
法務局で全部事項証明書を取得し、登記名義人や共有者の有無、抵当権の設定状況、相続登記の有無などを調査します。
登記簿上の所有者と連絡が取れる場合は通常の売買と同様に進められますが、登記名義人が死亡している場合や相続人が多数いる場合は簡単ではありません。
真の権利者を調査し、適切な権限を持つ人から同意を得る必要があります。
また、所在不明の相続人がいる場合には、不在者財産管理人制度の利用が検討されます。
この制度では家庭裁判所が管理人を選任し、土地の売却には裁判所の許可が必要です。
そのため、登記確認や相続人調査、申立て、裁判所の審査など複数の段階を経ることになり、一般的な土地購入より時間を要するでしょう。

▼この記事も読まれています
土地の評価額とは?5つの評価額の特徴と調べ方を解説

所有者不明土地を購入する際のリスク

所有者不明土地の購入で最も注意したいリスクは、権利関係が確定しにくい点です。
登記簿に記載された所有者が現在の権利者とは限らず、相続が繰り返されている場合は多数の相続人が関係している可能性があります。
一部の相続人だけの同意では売買が成立しないケースもあり、手続きが途中で止まることも考えられます。
また、所在不明者がいる場合は裁判所の関与が必要となり、購入希望者の判断だけで進めることはできません。
コスト面にも注意が必要です。
全部事項証明書や戸籍関係書類の取得費用、相続人調査、専門家への相談費用、不在者財産管理人に関する手続き費用などが発生する場合があります。
さらに、取得後には管理責任も生じるため、価格の安さだけでなく、総コストや利用計画まで含めて検討することが重要です。

▼この記事も読まれています
土地の広さと家の間取りの関係とは?20坪から40坪までをご紹介

まとめ

所有者不明土地とは、相続登記の未実施などにより権利者の特定や連絡が難しくなった土地であり、2023年以降の制度見直しや相続登記の義務化が進められています。
購入時には全部事項証明書による調査や相続人確認を行い、必要に応じて不在者財産管理人制度や裁判所の審査を経る必要があります。
権利関係の不確実性や追加コストなどのリスクもあるため、取得後の利用計画まで見据えて慎重に判断することが大切です。
熊谷市を中心として周辺エリアで一戸建てをお探しなら、株式会社アクティブホームがサポートいたします。
新築・中古の不動産や土地の売買に加えて、住宅ローンやリフォームのご相談など、幅広く提案が可能です。
まずは、お気軽にお問い合わせください。

株式会社アクティブホームの写真

株式会社アクティブホーム

株式会社アクティブホームでは、熊谷市を中心に地域密着の姿勢で、一人ひとりのお客様に誠実な対応を心がけています。
不動産は単なる資産ではなく、家族の未来を育む大切な基盤。だからこそ、安心して住まいを選んでいただけるよう、親身で丁寧な情報提供に努めています。

■強み
・熊谷市を中心とした埼玉県北部エリアに特化
・地元ネットワークを活かした豊富な物件情報
・初めての方でも安心のサポート体制

■事業
・新築 / 中古の一戸建て住宅
・家族向けの住まいを多数ご紹介
・地域密着ならではの住環境に関する情報も発信

これからも、地域の実情を反映した実用的な情報をコラムで発信しながら、理想の住まい探しを全力でサポートいたします。


”不動産の知識”おすすめ記事

  • 一戸建てにディスポーザーは設置できる?種類や流れについても解説の画像

    一戸建てにディスポーザーは設置できる?種類や流れについても解説

    不動産の知識

  • モデルハウス購入で失敗しないためには?デメリットや注意点についても解説の画像

    モデルハウス購入で失敗しないためには?デメリットや注意点についても解説

    不動産の知識

  • マイホーム購入時の頭金はいくら必要?相場や資金計画の注意点も解説の画像

    マイホーム購入時の頭金はいくら必要?相場や資金計画の注意点も解説

    不動産の知識

  • 80坪の土地の固定資産税はいくら?更地と軽減措置についても解説の画像

    80坪の土地の固定資産税はいくら?更地と軽減措置についても解説

    不動産の知識

  • 延べ床面積とは何を指す?似た用語や必要な広さも解説の画像

    延べ床面積とは何を指す?似た用語や必要な広さも解説

    不動産の知識

  • 建て替えとリフォームの違いは?費用相場や選ぶポイントについても解説の画像

    建て替えとリフォームの違いは?費用相場や選ぶポイントについても解説

    不動産の知識

もっと見る