同じような形にみえるマンションであっても、実は構造が大きく異なり、構造によって建物の性格や家づくりの方向性が違っています。
代表的な構造として壁式構造とラーメン構造がありますが、リノベーションするときには双方の違いに注意が必要です。
この記事では、壁式構造とは何かのほかメリットとデメリットも解説いたしますので、中古マンションの購入を予定している方はお役立てください。
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中古マンションでもみられる壁式構造とは
壁式構造とは、柱や梁の枠組みの代わりに壁を使って建物を支える方式で作る建物の構造です。
耐力壁と呼ばれる、縦や横からの力に強く分厚い、鉄筋コンクリートの強固な壁を使用します。
室内には凹凸が少なくスッキリとした空間になり、家具を配置しやすくなるでしょう。
おもに、1981年以前の旧耐震基準によって建てられた5階建て以下の建築物でみかけます。
一方、柱と梁によって建物を支える構造はラーメン構造と呼ばれ、室内に柱などによる凹凸があり、高層でも耐震性を確保できる点で5階建て以上の建物でも採用されています。
どちらも鉄筋コンクリート造による中低層の建築物で採用されている部分は共通していますが、建物の室内に関して壁式構造とラーメン構造との違いは明確です。
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壁式構造の中古マンションにおけるメリット
ラーメン構造とは異なり、室内に柱と梁による凹凸がなく、すっきりした空間を創出できる点がメリットとしてあげられます。
また、壁には耐力壁が採用されており、防音や遮音性が高くなるでしょう。
マンションでの暮らしにおいて隣人などの生活音が心配な方は、耐力壁のほうが適しているかもしれません。
耐力壁は断熱性能も高く、熱効率が良い点で光熱費の節約効果も期待できるでしょう。
なお、柱と梁との線で建物を支えるラーメン構造に比べて、耐力壁の面によって建物を支える壁式構造のほうが耐震性にも優れています。
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壁式構造の中古マンションにおけるデメリット
壁式構造の中古マンションにおける耐力壁は建物を支える重要な役割を担っており、壁を撤去できない点がデメリットにあげられます。
耐震性を確保するうえで、間取りの変更など自由度が高いリノベーションはできません。
耐力壁は窓やドアなど開口する部分の位置や数、大きさにも関わり、窓を大きくして部屋に日照を取り入れる工事も難しいでしょう。
中古のマンションを購入してから大規模にリノベーションをおこないたいときには、ラーメン構造の物件のほうが適しているかもしれません。
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まとめ
今回は、壁式構造とは何かのほかメリットとデメリットについて解説いたしました。
壁式構造で作られた建物は、室内に柱や梁による凸凹がなく、家具を配置しやすくなるでしょう。
ただし、耐震性を保つうえで大規模なリノベーションが困難であり、中古マンションを購入するときには構造に注意してください。
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