熱気が街を包む!関東一の祇園祭
「熊谷うちわ祭」で日本の夏を体感しよう

写真提供:熊谷市
夏本番、うだるような暑さが続く熊谷の街が、一年で最も熱く燃え上がる3日間を
ご存じですか? それが、毎年7月20日から22日まで開催される「熊谷うちわ祭」です。
その絢爛豪華さから「関東一の祇園祭」と称され、毎年多くの観光客と地元の人々で賑わいます。
今回は、この熊谷うちわ祭の魅力に迫ります。
うちわ祭ってどんなお祭り?その歴史と由来
熊谷うちわ祭の歴史は古く、江戸中期の1750年まで遡ります。元々は疫病退散を
祈願する神輿祭でしたが、明治時代に豪華な山車が導入されたことで、
現在の山車祭りの形へと発展しました。
「うちわ祭」というユニークな名前の由来も面白いんです。
かつては縁起物として赤飯が配られていたのですが、夏の暑さ対策として配られた
「うちわ」が大好評を博し、いつしか祭りのシンボルに。
それが「うちわ祭」という名前の由来となりました。
ここが見どころ!うちわ祭のハイライト
熊谷うちわ祭の最大の見どころは、何と言っても12台もの豪華な山車と屋台が市内を
練り歩く姿です。各町内が趣向を凝らした山車・屋台を持ち、それぞれに歴史上の人物や
神話の登場人物をモチーフにした精巧な人形が乗っています。
開催期間中、特に注目してほしいポイントはこちら!
7月20日:神輿渡御と初叩き合い
祭りの始まりを告げるのが、早朝からの「渡御祭(とぎょさい)」。
愛宕八坂神社から神輿が出発し、市内を厳かに巡行します。
そして夜には、JR熊谷駅北口広場に全山車・屋台が集結する「初叩き合い」!
横一列に並んだ山車・屋台が奏でるお囃子は圧巻で、
祭りの熱気を肌で感じられます。
7月21日:大迫力の巡行祭
2日目は「巡行祭(じゅんこうさい)」が開催されます。
国道17号などが歩行者天国となり、高さ5mにもなる巨大な山車・屋台が連なって
巡行する姿はまさに壮観!
昼間ならではの、細部まで施された彫刻や装飾をじっくりと見られるチャンスです。
7月22日:クライマックス!曳っ合せ叩き合い
祭りの最高潮を迎えるのが、最終日の夜に行われる「曳っ合せ叩き合い(ひっかわせたたきあい)」です。
お祭り広場周辺に集結した12台の山車・屋台が、出会うたびに激しくお囃子を打ち鳴らし、競い合います。
その迫力と一体感は、まさにうちわ祭の醍醐味!
会場は身動きが取れないほどの人で溢れかえり、その熱気は最高潮に達します。
叩き合いの後は、翌年の年番町(祭りを取り仕切る町内)へ大役を引き継ぐ「年番送り」が行われ、
厳かな雰囲気の中で祭りが締めくくられます。
熊谷うちわ祭をもっと楽しむポイント
熊谷型山車・屋台の秘密: 熊谷の山車・屋台は、小回りが利く「可動式三輪」が特徴。
狭い路地での見事な方向転換にも注目です。
夜には提灯が灯され、幻想的な姿に変わりますよ。
響き渡るお囃子: 各町内ごとに異なるお囃子も魅力。
特に、数キロ先まで響き渡る巨大な摺鉦(すりがね)の音色は、祭りの迫力を一層引き立てます。
リアルタイムGPSを活用!: 公式ホームページでは、各山車・屋台の現在地が
リアルタイムでわかるGPSサービスを提供しています。
見たい山車や叩き合いの場所を効率的に探せるので、ぜひ活用してみてください。
町内巡行にも注目: 大規模な巡行だけでなく、初日の昼間に行われる
「町内巡行」では、各町区が地元をくまなく回ります。
電線を持ち上げて山車を通す職人技など、祭りの日常の姿を間近で見ることができます。
日本の夏を全身で感じたいなら、熊谷うちわ祭は最高の選択です。
熱気と感動に包まれる3日間を、ぜひ現地で体感してください!
【熊谷うちわ祭 2025 開催情報】
* 開催期間: 2025年7月20日(日)~22日(火)
* 開催場所: 熊谷市内(JR熊谷駅周辺、市街地、国道17号など)
* アクセス: JR高崎線・秩父鉄道「熊谷駅」北口からすぐ
祭りの期間中は大規模な交通規制が行われるため、公共交通機関の利用がおすすめです。
熊谷うちわ祭の熱い夏を、ぜひ一緒に楽しみませんか?